熱中症のリスク管理にONE UP!② 飲料水の選び方編
前回は熱中症に体の中から強くなる食べ方とリスク管理について書きました。
今回は皆さんが熱中症予防によく摂るドリンクの選び方とそのコツについてです。
塩分によって水分が血液に入る
暑さで汗をかきますが、汗が蒸発するとき体から熱が奪われることで体は体温をコントロールしています。
発汗によって奪われるのは水分だけでなく栄養が体の外に出ます。
そのほとんどはナトリウムと呼ばれる塩分。
普段、取りすぎに注意!と何かと悪者扱いの塩分。
確かに、夕食に回転寿司とかの外食などで塩多く摂った翌日1400~1800g体重UPすると言います。
これは脂肪でなく水分の重さ。
そう、塩分は体の細胞に水分を引き込む働きをします。
浮腫みや心臓病の原因と言われる塩分の取りすぎですが、猛暑の間は熱中症の救世主のごとくもてはやされます。
猛暑続きで汗の量が多くなると、水分と塩分が失われるので、血液の水分がすくなくなり細胞や脳への酸素供給できなくなります。
結果、吐き気やのどの渇き→倦怠、頭痛、めまい、筋肉の異常痙攣→意識障害になることもある、いわゆる熱中症。高齢者などはそのまま認知症になる可能性も高いんです。
水だけ足すとどうなるか・・・
しかし、多量の発汗で汗と塩分を失った体に水だけ(真水)を一気に足すと血液が薄まってしまいます。そして、いわゆる水中毒(低ナトリウム血症)を起こします。
水中毒の症状も熱中症症状とほぼ同じです。
熱中症の症状が出たときは塩分と糖質が多いドリンクか経口補水液をとってください。
ここでなんで塩だけではだめなの?と思われましたか。
塩だけ摂るとどうなるか・・
塩だけ摂ると熱が放出されずにかえって熱中症の危険が高まることがあります。
摂取した水分は腸で吸収され、全身に運ばれます。
ここで糖質と塩分が一緒に入ることで腸での水分の吸収が促進されますので、糖質が一緒に入るほうが効率的に水分を体に入れることが出来ます。
でも、私も子供も普段暑い時でもハーブティか水で水分をとります。
大事なのは20分から 1時間毎に必ず飲むこと。このこまめに!がとっても大事。
この時期のおやつは塩ゆでしたトウモロコシやもろみキュウリ、スイカなどで糖分、塩分をとります。
夏のドリンクの選び方には糖質と塩分バランスに注意する!
塩分と糖分を一緒にとると水分が取り込みやすい。と書きましたが、だからやっぱり、スポーツドリンク飲んだ方がいい!
では、逆効果に働くこともあります。
血糖値の上昇に注意のアイソトニック飲料
アイソトニック飲料と言われるポカリスエットやアクエリアスなどのドリンクは水分濃度が安静時の人間の体液とほぼ同じ濃さに調整されています。
水分の浸透圧は薄い方から濃い方へと流れます。
汗をかくと体液が濃くなるので、このタイミングで飲むと水分がふつうの真水より吸収されやすい。と言うことです。
室内で軽い熱中症になったときはいいですね。
ただ、糖分が高め!
もちろん添加物、保存料も入っています。
血糖値が高めの人、糖尿の人が熱中症予防に習慣的に飲んでいると高血糖状態が続いて、口渇、多尿になることも。
暑さで喉が乾いていると思いきや、高血糖で口渇になってました。なんてことにもなりかねません。
子供は特にスポーツドリンクより、食事をしっかり食べて、間食で野菜や果物から糖分や塩分をとることをおすすめします。
スポーツする人、熱中症にハイポトニック
スポーツされる人が運動中の水分とエネルギー補給に利用するのが細胞より浸透圧が低い(=水分吸収が高い)ハイポトニック飲料。
運動や屋外の活動で発汗が多いと安静時より塩分が多く排出されるため水分の吸収スピードが落ちます。
そこでアイソトニック飲料より浸透圧が低いハイポトニック飲料登場!
浸透圧がアイソトニック飲料より更に低いので水分がさらに入りやすくなっています。
こちらは糖質量を下げたかわりに塩分が高いのであくまで汗をしっかりかく人向け。
活動量が少ない人や腎臓機能が発達してない子供にはオススメしません。
アミノ酸など運動強化する成分が入ってることが多いですが、気持ち程度に思っていてください。
旦那は4、 5年ジムトレーニング中にバ○ム飲んでましたが、太るばかりで体感や体力維持レベルに何にも変わりなかったようです。
私がカウンセリングで運動や屋外活動で発汗する人にオススメしてるのが、保存料、添加物フリーのハイポトニック飲料。
糖質がブドウ糖、果糖、ショ糖の三種が絶妙なバランスで配合されていて、運動、活動中にエネルギーを長時間持続してチャージでききます。
運動や仕事のパフォーマンスやタイムが下がらないように助けてくれますよ。
しかも、電解質や筋肉の緊張を予防するマグネシウムもちゃんと効いてくれますよ!
写真は40度以上になる中東の国で海外添乗の仕事に持参された方。熱中症になるお客様も多い中、元気に仕事できたそうですよ!
これだけでスポーツでタイムアップする方もいて、プロのスポーツ選手も沢山飲んでます。
塩分量はOS 1と同じなので熱中症時にも有効です!
熱中症対策からスポーツ向上のサポートまでカウンセリングでお気軽にご相談できます。
おすすめスポーツ飲料の試飲も出来ますよ!
まとめ
★熱中症対策はまず保水力のある筋肉を作る材料をしっかり食べるべし
★利尿剤、糖尿薬など内服薬の確認と注意を!
★水分の取り方の基本はこまめにとる。
★間食に野菜や果物で糖質と塩分をとるのもいい(血糖値高めの人は注意)
★アイソトニック飲料は糖質に注意!
★ハイポトニック飲料は運動や活動で汗をかく人が基本!
★スポーツ飲料も目的別で効果出せます
個人的な相談、カウンセリングの予約は長尾個人ラインかメッセンジャーでお願いいたします。