死ぬ前に点滴は必要ですか?
栄養への入口は医療への違和感
5年ほど前、栄養にのめり込み始めたのは‘医療現場で行われる治療やケアと、人間本来のあり様があまりにもかけ離れている’と自分の中で違和感だらけになていたからだとおもいます。
私自身も病院で働いている間は
“私たちの体や心が食べている物で作られる”
なんて事を考えながら仕事をしていませんでした。
医者や看護師はとにかく患者さんの悪いとこを見つける事に一生懸命。
医者は検査結果から、看護師は普段のケアで、「血圧が高い」とか「熱がある」とか「貧血がある」とか探してます。
でも、その背景にその患者さんが「どんな暮らしをしていたか」「どんな食生活をしていたか」などはほとんどスルーされているんです。
しかし、「事件は現場で起きている!」
そう!その問題をたどると問題はその人の生活現場で起きています。
カウンセリングで毎回その人の食生活、人間関係、職場のストレスなどお客さんが話してくれます。
もう、膿を吐き出すように喋りまくる人もいます(笑)
事件は生活の現場から始まる!
その人の抱える問題や症状や生きづらさはその人の生活から来ていることが多い!
そして、それは訪問看護の仕事を始めて確信に変わります。
その人の食事の習慣、水分量、家族関係、生活習慣、ストレス度合い、環境、薬など
血圧が高いのも、貧血があるのも、熱が上がるのもほとんどはこの生活の現場に原因が隠れてる事がほとんど。
でも、残念な事にほとんどの人が問題解決の糸口を自分に向けないで病院や薬に任せてしまいます。
そして薬を処方され、薬頼り、先生頼りの生活に舵を切りはじめます。
一つ言えるのは“病院に関われば関わるほど、自分本来の力は奪われていく”と言うこと。
それは死ぬ時まで続くから怖い
今まで薬漬けで暮らしておいて死ぬ前だけ薬も医療もなく自然にスーッとピンピンコロリで死ねる人なんてほんのわずか(突然死はあり)
数年前まで、老人ばっかりの病棟で5年ほど働いていたことがありますが自然死に当たったのは5年で2人ほど。
大体は最後まで点滴やチューブからの栄養注入や水膨れになったりで、痛かったり、しんどかったりのまま最後を迎えていました。
ご家族も「お母さん頑張ってね!」とか優しく声をかけ、医者に「なんとか点滴だけでもしてあげてください」とかお願いしたりする。
もちろん「最後までお母さん、お父さんに何かしてあげたい!」という気持ちからです。
でもだからこそ
点滴1本にどのくらいの効果があるのか?
その1本でどのくらいしんどくなるのか?
ちゃんとドクターには説明して欲しいとおもいます。
現実にはちゃんとそこを家族に説明して、家族と一緒にその人にどのようにしてあげるのが一番安全で穏やかな時間がすごせるか。をじっくり何度も話してくれる医者はほとんどいません。
太らせて死なせたいのですか?
日本に“緩和ケア”という言葉さえ知られていなかった時、緩和ケア(終末期の方のケア)を最初に始めたイギリス人のスーザン・ランピーさんが来日、とある病院を見学した時の事。
病棟を一通り見て回られて、案内した外科医に言った言葉とは‥
「太らせて死なせたいのですか?」
人生の最後の最後まで点滴治療を受ける患者さんが浮腫みまくっているのを見ての発言でしょう。
この時、案内をしていた外科医はガン看護を専門にしていた私の先輩のお父さんだったのですが、相当なショックだったと思います。
でもそれから何十年も経った今も同じ様な事があちこちの病院、そして残念な事に在宅の現場でも起こっています。
誰が死を前にした患者さんの体のあり様を代弁してくれるのか?
私が看護師の仕事を離れてこんな風に話せるのも栄養コーチを始めたからです。
2月24日(日)大阪KKRホテル
中村仁一先生最後の⁉講演
今の医療界で自然死を進める貴重な医師、「大往生したけりゃ医療と関わるな」の著者でもある中村仁一先生と看取りをテーマにドキュメンタリー映画を撮られた映画監督さんが来られて映画上映と中村先生のセミナーがあります。
どうも中村先生の生講演が大阪で聞けるのはこれが最後かも、と言うことでした。
多くの人がピンピンコロリを希望しながら、医療を求めるへんな国、日本。
でも、死は全ての人に訪れます。
死に方を考えると言う事は生き方を考える事。
だからどんな方にも来ていただきたいお勧めのセミナーです。
お申込みはfaxかホームページで!
申込み〆切は2月21 日です
私に声かけて頂いてもいいですよ!