子供のイライラ!を栄養面から考えてみる
怒りのコントロール
本日11月25日NHKのバリバラで「子供の怒りのコントロール」をテーマにアンコール放送があります。
8月に「脳をコントロールする栄養」の講座をさせていただいた発達障害当事者会Unbalanceの代表、元村さんの息子さんが出演されま~す!19:00からNHKバリバラ楽しみで~す!
NHK バリバラ | 放送予定 http://www6.nhk.or.jp/baribara/next/#top
怒りと食事の関係
人の怒りの表現って、その人の性格とか思考、生い立ちなどの環境などにすぐ直結して捉えられがちですが、実はその性格でさえ食べているものですごく左右されてしまいます。
たとえばすぐにかっとなりやすく、キレやすい。おなかが空くとイライラして集中力がなくなる。やる気が続かないタイプ。
小さな子供さんのお母さんや幼稚園、小学校の先生がカウンセリングに来られてこの手の相談があったら必ず「質の悪い砂糖の摂りすぎ」を疑います。
○朝ごはんにスナックパン1本や菓子パン、お菓子をたべていないか?
○親御さんが常にジュース(市販の野菜ジュースも含む)を飲ませてないか?
○家でのメニューはうどんや単品のオムライスやカレーの頻度が高い?
○給食で偏食が強くないか?
○アレルギーの傾向は?
○ちょっとした虫刺されや乾燥でかゆみが強くないか?
ほとんどYESです
小さいお子さんがいると朝はバタバタするし、ぐずぐず言ったり、お母さんの思うように動いてくれないことも多いです。
時間もないし、簡単な菓子パンや乳酸菌系のジュース、野菜ジュースなどで済ませてしまうということも多いのではないでしょうか?
でも、その菓子パンやジュースはすべて炭水化物、糖質です
糖質は体や脳を動かすエネルギー。
自動車で言うところのガソリンです。
「ガソリンなかったら車動かないからパンと野菜ジュースの何が悪いの?」
と思うかもしれません。
ただ、自動車をスムーズに調子よく走らせようと思ったら、まず車自体の性能が問題になります。
この車自体の性能を高める材料がたんぱく質やビタミン、ミネラルといった栄養です。
菓子パンや、ジュースは栄養ではありません。
パンやジュースをとると、その糖質は血管に流れ込み一気に血糖が上がります。
「血糖値が上がる」というのは血液ドロドロになっちゃうし、体にとってはよろしくない状態。
体は血糖値を下げようとしてすい臓から血糖値を下げるインスリンを多量に出します。
すると今度は逆に血糖値は急下降。
この血糖値のジェットコースター状態がとにかく脳を疲れさせて気持ちも乱します
血糖値が下降すると脳に糖が行かなくなります。
これを低血糖状態といいます。
こうなると集中力が切れてイライラしたり、眠くなったり・・・
それを解消しようとまた「おなか空いた!」「ママなんかない?」と甘いものを欲しがります。
そしてまたお菓子やパンを食べて血糖値の上がり下がりは続きます。
このときすぐに糖分を補給できなくてキレたり、攻撃的になったりする子もいます。
朝ごはん食べない人もこの低血糖状態になります
夜寝てる間は食事しないので血糖値は上がりません。
こんな方は朝起きてもおなか空かないし、朝から体もシャキっとしません。
元気な体と心の状態がキープできていれば朝目覚めたら、おなかがグーっと空いて、トイレに行ったらするっとバナナみたいな便が出ます。
国家試験に落ちた医学生は朝食抜き?
元東大理学部教授で栄養学、医学に精通した三石巌先生の著書に
ある大学の医師国家試験を受験した人を調査したところ、不合格者だった受験生はきまって朝食抜きの習慣の持ち主だったことが判明。
全寮制だったこの大学は朝食を重視した食事の管理をすることで、医師国家試験の合格率が群を抜いて良くなった。
と書いてあります。
つまり食べ方や栄養で脳の状態、気分の状態、行き着くところ子供の成績や受験の結果まで変わってしまうということ。
実際、カウンセリングに来られているお客さんの中には希望校にB判定だったお子さんが朝食と夜食をコーチの指導で変えられて受験前には余裕のA判定!もちろん無事に合格された方もおられます。
何が変わったのか?
勉強に集中できるようになって、その集中力が持続するようになったと言われてます。
夜食にうどんじゃまた血糖値は乱降下で集中できませんよね。
どの塾や家庭教師を選ぶか迷う前にどんなものを食べさせないといけないか?を知るほうが優先されることと思います。
子供さん、受験生、気分のむらでお困りの方、食事と栄養の関連について聞きたい方は長尾まで。
☆今年まで初回相談無料。来年から初回2000円となりますのでよろしくお願いします。