「これは栄養指導ではない!」と言われた栄養講座のお話
ノーマル?アブノーマル!?な栄養講座
先日、大阪国際ガンセンター内の“つながりひろば”でがん患者さんとご家族に「知っていますか?免疫力と体力を上げる食べ方と栄養」をテーマにお話しました。
私の講座を聞いたことある人はお分かりだと思いますが、私の講座はいわゆる栄養士さんや保健師さんが話す栄養の話とちょっと一味違います。
よく病院や地域でされる栄養の話はカロリー計算を中心にした食生活に役立つ食べ方や食べ合わせ。が中心となります。
それに比べ、私の栄養講座は
「私達がもつ自然治癒力、免疫力を上げるために栄養がどう働くか!?」
基本のスタンスは
★「薬や治療に頼る前に食べて体を作るべし!」
★「栄養なくしてがん治療!は武器を持たずに戦争に行くようなもの」
こんな感じで、予防医学の知識と栄養学のお話します。
栄養は今や単なるカロリー摂取と調整には終わらず、体の機能まで変えてしまう重要な、科学的に証明された知識分野なんです。
これはアメリカでは1800年後半からすでに栄養免疫学、遺伝子学とともに国家プロジェクトとして研究され、実践で結果を残しています。
その成果も三大がん治療(手術、放射線、抗がん剤)に変わって科学的な栄養免疫学に基づいた栄養介入や心理学などの代替療法にシフトしだしたアメリカではがんの死亡率が減ってきていることでもわかります。
それに比べて、三大治療メインの治療を死に際まで続ける日本の死亡率は右肩上がりですよね。
こんな具合で話をし始めてると、参加された患者さん、ご家族、スタッフさんの表情から「なんか思っていたのと違うな!」が読み取れます。
でも、段々興味を持って話を聞いてくれます。
食べ方一つで体の機能を良くも悪くも変えていく!!
ということをお話します。
「なんで、その薬が聞かないのか?」
「なんでそのサプリメントが意味ないのか?」
バサバサ行きますよ!
栄養の情報は生ものです。どんどん古い情報は腐っていき、確実な新しい情報を知っていかないといけません。
そして、口にいれるものなので、ある程度人によって必要量や強化したい栄養素、時期は違ってきます。
短い時間にざっとお話させていただきましたが、最後にちょうどがんの手術をして一年がたつ、私のカウンセリングを受けてくれているIさんからお話をしていただきました。
Iさんとは手術前に出会えたお陰で欧米でされてるように手術前から栄養改善に取り組み、体力、免疫力を上げる事が出来ました。
結果、手術後の抗がん剤でも食欲ほとんど落ちず、口内炎や脱毛もほとんどなく過ごしてもらえました。
そして、術後半年ですべての薬を終了し、経過観察も問題なく、復職されています。
彼女の言葉で印象的だったのが、「栄養の事を学んで、実践して、病気から回復し、社会復帰もできました。しかも、以前より健康になりました!
でも、それ以上に嬉しかったのは、これからの生活、人生のために、正しい生活習慣を身に付けられた事が本当に嬉しいです。」と言われました。
そこ!なんです。
正しい習慣を身につけることがスゴく大事なんです!!
講座終了後には質問が次々と1時間ほど続きました。
時間の都合で質疑応答だけ、参加された方から「質疑応答だけでもすごく面白かった!あれば、栄養指導じゃないよ!面白い!面白い!」と連発していただき、企画をいただいた訪問看護ステーションの社長からも「今年受けた講座で一番面白かった!」とお世辞でも嬉しいお言葉でした。
来ていただいた患者さんからも好評だったと運営側の大阪国際ガンセンター元看護部長さんからも聞き、一安心。
これからも、栄養講座、個人カウンセリングどんどんやっていきたいと思います。
気になる方はお声かけてください。講座の企画相談させていただきます。