7月25日 大阪国際がんセンターでがん患者さんとご家族に送る栄養講座!

がん患者さんに栄養指導が行われない日本

今週7月25日(水)に大阪国際がんセンターでがん患者さんとご家族に栄養講座をすることになりました。

 

今年10月に大阪国際がんセンター敷地にがんの患者さんやご家族がいつでも相談できる、話し合える、サポートを受けられる“NPO 法人つながりひろば”が建設されます。

活動はすでに始まっていて、今回はその中で栄養講座をさせていただくことになりました。

 

同病院に限らず、どこの受診されている方でも”つながり広場”を利用できるので是非、色んな情報、サポートをご活用ください。

 
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私は今まで、病院でも訪問看護でも、栄養カウンセリングに来られる方でも、がんの方できちんと栄養管理されている方にお会いしたことがありません。

”がん”と診断されたら医者もちろん、看護師も、ほとんどのご家族、患者さんはまず、治療のことを真っ先に考えます。

 

そのとき主治医から「治療に向けて今日からがん細胞と戦う食べ方に変えてください。」と言われたことのある患者さんは日本ではほとんどいないのではないでしょうか。

 

日本で初めて病院に医者、栄養士、看護師、言語療法士理学療法士、薬剤師などで構成される栄養サポートチームシステムを導入された藤田保健衛生大学の教授。東口高志先生は自己の研究結果から

 

「本当にがんで亡くなる人は17.6%、後の80%近くは栄養管理が不適切なことが原因で感染を起こしたり、免疫力が下がってしまうことが原因で亡くなっている」と言われています。

 

しかし、日本同様がん治療最先端国のアメリカでは、1800年後半からがんと食事、栄養、免疫学の研究が高まり、1990年ころより国家プロジェクトの実行で

○栄養免疫学を背景とした食事療法

○機能性食品などエビデンスの高いサプリメントを使用したサプリメント療法

心理療法

東洋医学など

 

などの代替療法へと手術、放射線療法、抗がん剤の三大治療から国家予算がシフトしてきています。その結果、1900年あたりからがんの死亡率は減り続けています。

その反対に、日本はどんどん薬使って最後の最後まで必死に治療しているにも関わらず、死亡率は右肩上がり。
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 人は栄養障害に陥ると免疫力も下がり、感染症リスクが上がる!

人は栄養障害に陥ると下記の図のように体の筋肉が落ちて→体内のたんぱく質が減る→免疫力が下がる→感染症のリスクが上がる

そして亡くなります。


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よく「私、太ってるから栄養は足りてます」という方おられますが、栄養障害の評価は体重ではなく、体重に対しての脂肪の割合(体脂肪率)で行います。正しく言えば体重に対して脂肪以外(筋肉、臓器、骨、神経など)の割合(除脂肪体重)が重要になります。

 

筋肉など(除脂肪体重)が高いと免疫力も高く、感染もしにくく、治療をしていても副作用の出現を低く抑えることが出来ます。

 

太っているとかやせているよりも「体脂肪がどのくらいか?」が重要となります。

  

だから栄養管理の第一歩は、体重管理、体脂肪、筋肉率の管理ともいえます。

 

がんの方は治療の副作用や手術、精神的なショック、ガン自体が出す炎症性の物質の影響で食事量が極端に減りやすく筋肉を主とした除脂肪体重ががどんどん減ってしまいます。

 

そこで、筋肉を作る、免疫力を上げる、そしてがんの方にとって重要な炎症を抑える、

食べ方が次のステップとなってきます。

 

今回の栄養講座では一時間弱で簡単にはなりますが、ざっと体重、体脂肪管理の重要性から除脂肪体重を落とさないで免疫力、体力を上げる食事と栄養素のお話をします。

 

お知り合いでガンの方、ご家族でご興味のある方どうぞお声をかけてあげてください。

 

★個人的に食事、栄養のご相談の方は初回無料のカウンセリングでも同様のお話させていただけますので遠慮なくご利用ください。

 

~大阪がんセンターつながりひろばでの栄養講座~

7月25日(水)14時~15時

場所;大阪国際ガンセンター一階小会議室③

    *受付で「つながりひろば」の場所聞いてもらうと早いです。

 

~個人カウンセリング・栄養相談・質問~

長尾陽子(ウェルネスコーチ、看護師)

 

メール;yokoman55@gmail.com